デュカンダイエットの開始。その第一段階とは?
さて、それではいよいよデュカンダイエットの具体的な方法と注意点に入っていきたいと思います。
プロテインと水のみ摂取の第一段階
先の記事にも書いたように、この第一段階はタンパク質のみが摂取できます。
野菜も食べず、脂質も出来るだけ避け、糖質も出来る限り避けます。
他のダイエット、例えば、低カロリーダイエットは、プロテインと野菜はOKとか、ケトジェニックダイエットは、プロテインと脂質は摂らなくてはならない、とか、色々ありますが、
デュカンダイエットの導入期第1段階に於いては、タンパク質と水のみです。
純粋にタンパク質のみの自然食品は卵白以外には存在しないので、デュカンダイエットでは食べられる食品と避けるべき食品リストを用意しています(下のリンクを参照)。
タンパク質は動物性蛋白質と植物性蛋白質の両方が摂取可能。
動物性蛋白質は、脂質の少ないもののみがOKで、肉の種類の設定もあります。たとえば、ラムと豚は除外、ダックも除外です。
デュカンダイエット第1段階の食品リスト
ベジタリアン・デュカンダイエットのプロテイン源
植物性蛋白質は、豆腐と、SEITAN(グルテンミート)が推奨されています。
イタリアでは、ベジタリアン糖質制限というのも分野としてあり、ベジタリアンで糖質制限をしている人は、豆腐、グルテンミートをタンパク源として食べています。
例外的にこんにゃくと寒天、アガーは第1段階でも食べても良い食品です。
ちなみに、SEITANとは、グルテン、植物性蛋白質で作ったミートで、日本ではグルテンミート製のハムやソーセージが販売されています。
脂質と糖質に関する考え方
デュカンダイエットの第一段階では、脂質と糖質をできるだけ制限します。
この点、脂質をたっぷり摂るケトジェニックダイエットと違いますので、注意が必要です。
この期間、オイルは原則禁止。オリーブオイルも、アーモンドオイルも、ココナッツオイルも避けて下さい。
例外的に、食用ワセリンオイルが認められています。
第1段階の期間は?
ケトジェニックダイエットをされていた方ならご存知かと思いますが、ケトジェニックダイエットの場合は、この導入期は2週間と設定されています。
それに対し、デュカンダイエットは、このタンパク質のみの導入段階はかなり短く設定されています。
減量目標が5キロ未満の場合:1日
減量目標が5キロ以上10キロ未満の場合:3日
減量目標が10キロ以上、20キロ未満の場合:5日
減量目標が20キロ以上の場合:7日
です。
デュカンダイエットは、ケトン体ダイエットではないので、ケトン体が出るか出ないかは重要視されていません。
ただしデュカン博士も、3日以上のタンパク食のみで、ケトン体が出始めることについては言及しており、ダイエットの恩恵としています。
続く第二期においては、プロテインのみと、プロテインと野菜のみの時期を交互に繰り返すのですが、その際も、ケトン体が出たり出なかったりしているわけですね。
デュカンダイエットの注意点
これは第1段階のみならず、すべての段階において当てはまるのですが、デュカンダイエットにおいては、水を沢山摂取することが義務付けられています。
最低1,5リットル、望ましいのは2リットル以上です。
その理由とは、タンパク質分解の際の毒素を尿中に排出するためです。
タンパク質は水溶性で、体内に保持しておくことが出来ません。
余ったタンパク質は尿中に排出されます。
この際に水を十分取らないと、分解毒素が体に溜まってしまい、危険です。
また、代謝循環がにぶくなって、痩せなくなってしまいます。
ですので、たくさんの水の摂取は、必要なのです。
デュカンダイエット中の運動
デュカン博士は、運動はウォーキングを指定しています。
導入期には毎日20分のウォーキングがマストです。
もちろん、他の軽い有酸素運動でもいいのですが、博士は、早足のウォーキングに優るものはない、と言っています。あとは、エレベーターを使うのをやめて、階段を使うこと、日常生活の中でなるべく体を動かすこと。
第一段階:20分
第二段階:30分
第三段階:25−30分
第四段階:20分
私自身は、ケトジェニックダイエットをしているときから筋トレが日課になっていますので、筋トレと適度な有酸素運動をしています。
現在特段の運動習慣のない人は、ウォーキングと日常生活で体を出来る限り動かすこと、が良いでしょう。
いずれにせよ、この導入段階は、断食に匹敵する強烈なインパクトを体に与えますので、激しいスポーツは避けましょう。
また、固太りが進行して代謝にブロックが生じている頑固な肥満や停滞期の場合は、1時間のウォーキングを4日連続で行うことが推奨されています。
他には、雨の日や、紫外線の強い夏などに、家から出なくてもできる運動としては、ヨガもおすすめです。